2014/07/29

【書評】あたりまえのことをバカになってちゃんとやる

kindle日替わりセールから・・・
日替わりセールは1日1冊読めないと積ん読されます。。。

この本に関しては、賛成と反対の両方の思いがあります。

賛成なのは、今置かれた環境でベストを尽くすべきだという意見です。

夢ばかりを見ているのではなく、現状の環境でベストを尽くして、腐らずABC(あたりまえのことをバカになってちゃんとやる)が重要だと本の中で述べていて、そこに関しては最近しみじみ思います。
私事ですが、最近望まない人事異動があり、自身の思い描いたキャリアを進めるか不安に思っています。
そういった中でも、与えられた環境でベストを尽くすことが重要だと思い、頑張っています。

反対なのは、著者の方の考え方のうち、運命論的な部分です。
「人生は長いチューブ」と本の中では述べられていて、ある程度運命によってその人の歩む道は幅のあるチューブで決められている、そのチューブの上の方を歩くか、下の方を歩くかはその人の行動次第とのことです。
私はまだそこまで人生に達観しておらず、人生は努力次第で何でもできると思っています。
ただ本のなかでは、「今からどうやってもプロ野球選手にはなれない」という記述があり、そういう意味ではある程度その人の立場、環境によって幅は決まっているのかもしれません。
また、運命はある程度決まっているが、上を歩くか下を歩くかは、転機をうまく活かすことができるかというような記述もありました。
クランポルツの計画的偶発性理論を感じさせるような語りぶりでした。
私もある種その通りだなと思う一方、まだ受け止められません。
私の今後の行動により、研究者だろうが、起業家だろうが、総理大臣だろうが、スポーツ選手だろうがなれるのではというまだ幼さが残る思いがあります。
私も数年すると運命論というのを信じ始めるのでしょうか。
少なくとも運命という謎のしがらみに自身が縛られていると信じながら生きていくことは私にとってはストレスです。






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